
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるように、肝炎になっても、
なかなかSOSを出しません。
「体がだるい」と気付くころには、かなりの重症になってしまっています。
健康にすごしているつもりが、肝炎ウイルスに感染し、肝硬変や肝臓ガンに悪化してしまいます。
肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、血液検査でわかります。
短時間で済むので、検査をした事がない方は、一度検査をしましょう。
当院では、予約なしで検査をすることができます。

肝炎ウイルスに感染しても、症状や肝機能異常もない「無症候性キャリア」として過ごす人もいますが、大半の感染者は肝炎を発症し、放置すると慢性肝炎から肝硬変と進行して肝臓ガンを合併する危険性があるので注意が必要です。

食事の西欧化、車社会による運動不足から脂肪肝になる方が増えています。
これまで、脂肪肝は基本的には、正しい食生活と運動をし健康的な生活をすることで治ると考えられてきましたが、中には肝硬変や肝臓がんを合併し、死に至る怖い脂肪肝もあります。
それが非アルコール性脂肪肝(NASH)です。
NASHは、発症する人は女性に多いという事は分かっていますが、未だ発症の原因不明の病気で食事・運動・薬物療法による積極的な治療が必要です。
このように、死に至るとても怖い脂肪肝もあるので、「食事と運動だけで治る」と軽く考えずに、専門医を受診するべきでしょう。
肝細胞にウイルスが感染すると、免疫を担うリンパ球(白血球の一種)がウイルスを異物とみなし、それを取り除こうと攻撃します。このときウイルスだけでなくウイルスに感染した肝細胞までも攻撃してしまう事があり、これが長期間持続すると慢性肝炎となります。
一般に慢性肝炎では症状がでないことが多く、悪化時には全身倦怠感などの自覚症状が現れることがあります。

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インターフェロンとリバビリン(抗ウイルス薬)の併用で70%以上の人が治ります。 最初の一ヶ月は、入院することろがありますが、大久保医院ではインターフェロン治療を導入から行なっておりますので入院の必要はありません。 |
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肝臓は再生力が強い臓器で、肝炎によって肝細胞が破壊されても、
しばらく経つと再生します。
ところがこの破壊と再生が繰り返されると再生した肝細胞の周囲が線維で満たされて、肝臓が硬くなり、肝臓の働きが低下してしまいます。
これが肝硬変です。
肝硬変になると肝臓ガンができる危険性が高くなりますが、B型肝炎では、肝硬変を経ずに肝臓ガンを発症することがあるので注意が必要です。


